昔と今の瓦屋根を比較してみました!
屋根のリフォームを検討する中で
瓦のデメリットな点として引っかかるのが
●建物にかかる瓦の重さ
●金額面
など気になる方も多くおられると思います。
このブログでは瓦のデメリット部分が近年では減少し
また、進化していることをお伝えできればと思います。
瓦屋根について新築やリフォーム時にお悩みの方へ
少しでも参考にされば幸いです^_^
目次
昔の瓦屋根の施工方法
昔の瓦屋根の施工には土葺き工法という
施工が主流でした。
↑土葺きの屋根瓦をめくった写真
ですが関東大震災や阪神・淡路大震災での
瓦屋根による瓦の落下被害から見直され、
土葺き工法が急激に減りました。
ただ、関西地方では1995年の阪神淡路大震災後から
土葺き工法の見直しが本格的にされたため
現在でも多くのご家庭が土葺き工法で
施工されているケースが多いです・・・
土葺き工法ではあえて瓦を固定していませんでした。
理由としては、
地震などで建物が揺れると
瓦が落ちていく仕組みになっていたようです。
瓦が落ちることで建物の上部分に掛る
重力を下げ、建物が瓦の重さで崩壊することを
避けていたようです。
現在の瓦屋根の施工方法
現在では引掛桟工法と呼ばれる工法を
新築屋根や葺き替えなどによる
リフォーム工事で行われています。
瓦をビスで固定するため、桟木(さんぎ)という木材を
屋根に設置し、瓦を固定していく工法になります。
↑桟木(さんぎ)を設置した状態
↑桟木(さんぎ)に瓦をビスで固定した状態
昔とは違い土を使用しないため
屋根にかかる重量自体は
昔の土葺き工法と比べて最大60%軽量化
されています!
現在と昔の瓦の違い
施工方法の違いだけでなく
瓦自体の品質も昔に比べ圧倒的に向上しています。
昔は職人さんが1枚1枚手作りで
瓦の形を作っており、
瓦を焼く際の窯の温度も均一にするのは
難しかったため、焼き具合による
仕上がりのむらがありました。
現在では、窯の温度もコンピューターで
一定にすることができ、
捻じれや曲がったりということがなくなり、
ほぼ同じ形状で瓦を作れるため、
改善されています。
施工方法だけでなく
瓦の製造方法も共に向上しています。
他の屋根材と比べた瓦屋根のメリット
塗装の必要がない!
瓦は、自然素材である粘土が原料になっており
高温の釜でで焼成されてできています。
また瓦の表面は釉薬を塗り
ガラス質の被膜で覆われた
陶器質の屋根材になります。
(イメージはお茶碗と一緒です!)
そのため、変色や変質が起こりにくく、
時間が経っても綺麗な外観を
長く保つことができます。
セメント系の屋根材や金属屋根材のように
塗料による表面上の着色がないので、
再塗装の必要がありません。
長期間にわたって美しさを保ち続けます。
瓦の耐久年数は60年、
化粧スレートの耐久年数は30年と評価されています。
瓦の耐久性は屋根材として
最高レベルであるとも言えます!
断熱性能
最近では屋根材の裏面に断熱材が一体型となった
ガルバリウム鋼板などが人気を集めています。
もちろん瓦屋根にも断熱性能が発揮できます。
瓦は重ねていく工法で厚みもあるので
設置した際には下地と瓦の間に空間が生まれます。
この空気層が
断熱性能を発揮してくれる役割があります。
防災面に優れた『防災瓦』
台風や地震のニュースで
目にする被害の光景としては
瓦屋根が崩れている写真などを
見にすることも多いですよね。
防災瓦とは今まで弱点となっていた
従来の瓦に比べて地震や台風に
強い瓦のことを言います。
防災瓦は軽量化だけでなく
上下の瓦と瓦をがっちり繋ぐ構造になっています。
そして1枚1枚固定していくので
瓦の飛散防止の役目を果たしています。
鶴弥さんHP資料参照
災害の多い日本ならではの知恵と工夫を絞り、
災害がきても被害を最小で抑えるために
防災の観点から屋根選びをすることも
近年では重要になってきましたね。
防音性能
瓦は高い吸音率で 、激しい雨音も気なりません。
瓦ならではの程よい厚みが外から衝音をカット!
瓦は静かで穏やかな時間を
つくることのできる屋根材です。
デザイン・色展開の豊富さ
瓦=なんとなく田舎の風景を思い出す・・・
そんな方も中にはいるのではないかなっと
思います。
昔から馴染みのあるものなので
少し古さを感じる方も中にはおられると思います。
ですが、最近の瓦はスタイリッシュなデザインから
洋風なものまでデザインが豊富なんです♪
写真で紹介していきますね!
サンレイ / メーカー:鶴弥
洋風なデザインを検討されている方に
お勧めの瓦です♪
形も山形なので凹凸のあるデザインになり、
色を混ぜて葺き替える
混ぜ葺きにも対応しています^_^
↑サンレイ混ぜ葺き屋根
カラーの展開も豊富なので
お好みの瓦が見つかるのではないかなっと思います!
また、見た目の良さだけでなくサンレイも
防災瓦として作られているので
重さは通常の瓦より20%軽減されていることも
魅力の一つです(*^▽^*)
スーパートライ110 タイプⅢ / メーカー:鶴弥
こちらの瓦は緩勾配の屋根の形状にも
対応しています。
カラー展開は3色ほどですが
和風やモダンを求めている方に
向いているデザインかなっと思います。
また、既存の住宅とも馴染みやすいデザインです^_^
まとめ
いかがでしたでしょうか?
瓦の種類はまだまだあり、カラー展開や
デザインも意外と豊富なんです^_^
その上、耐久性もしっかりあり
メンテナンスに手間がかからないので
長い目で安心した我が家に住みたい!という方には、
初期費用こそ屋根材の中では一番高価ですが
コストパフォーマンスの面でいうと
満足いく屋根材なのではないかなっと思います。
屋根材選び・瓦選びの参考になれば幸いです。
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