大雨や台風後、住まいの確認しておく場所とは?
目次
大雨や台風で住まいが受ける影響
外壁への影響
防水性の低い外壁や、
すでに塗膜が劣化している
外壁は雨水が染み込み、
湿気を含んでしまうのでので
苔やカビの繁殖の可能性が高くなってしまいます。
雨水が外壁に染み込むことで
汚れの発生だけではなく、
建物自体が劣化してしまい
外壁面からの雨漏れという結末にも
繋がりかねません。
また、外壁の汚れの原因として
台風など風から受ける被害に『汚れ』が
大きく関係してきます。
外壁の汚れの大きな要因としては
空気中の油分が外壁に付着し、
付着した油分に風で運ばれてきた
排気ガスやホコリが一体化してしまい
頑固な汚れへと繋がってしまいます。
風の被害は汚れだけではなく、
強風などが住まいに吹き付けることで
建物全体が揺れ、
外壁の目地のシーリング部分が切れてしまうことがあります。
海が近い住まいは台風後は
建物に塩分が付着している可能性が高いです。
特に窓枠などのアルミサッシは
一般的には水に強いと言われていますが
台風の雨や風に含まれる塩分と化学反応を起こしてしまい
サッシを腐らせてしまう恐れがあります。
サッシが腐食するとで隙間が生じ、
雨漏れのケースにも繋がりますので
特に台風後は要注意です。
屋根への影響
屋根材が瓦の場合は特定の場所以外は
固定せず、桟木という木材に瓦を
引っ掛けていく構造が多いので台風などの強風の場合、
飛散物などにあたり瓦がズレてしまうことがあります。
瓦の微妙なズレは地上からの
目視の確認だけでは難しい場合がほとんどです。
また、棟の部分にある半月の形をした
白い漆喰と言われる箇所は
棟の内部にある葺き土を
雨水から守るため蓋のような役目をしています。
ですがこの漆喰が
劣化してくるとヒビが入ってしまい
剥がれてしまいます。
漆喰が剥がれることで内部へ雨水が侵入し、
中の葺き土が水を含んでしまい、
土台の強度が低下します。
ただ、瓦のズレでできた隙間の
下にも棟の中の葺き土の下にも
必ず防水シートがあり、
防水シートが機能していれば
すぐすぐの雨漏りには繋がりません。
ですがこの防水シートが劣化して
破れた時にはかなりの確率で
雨漏りに繋がっていきます。
雨樋への影響
雨樋は配管を継ぎ手と金具で固定しているため、
台風などの外的要因の大きな力が
加わった時に壊れやすいです。
また、雨樋と建物を繋いでいる
金具部分が壊れた場合
勾配不良を起こしてしまい、
雨水の流れがスムーズにいかず、
雨水が雨樋に溜まってしまったり
溢れ出してしまうこともあります。
落ち葉やゴミなどが雨樋に詰まっている際に
大雨が降ると雨水の排水ができず
オーバーフローという形で
勾配不良のときと同じように雨水が溜まり、
こぼれ落ちてしまいます。
雨水がこぼれ落ちてしまうと、
地面に直接雨水が落ち、地面の砂利や泥が
外壁に飛び散り外壁の汚れにも
繋がってしまいます。
確認方法・確認箇所
外壁の場合
すでに大きなヒビが入っている箇所などがあればヒビがある箇所の
室内を確認してみてください。台風などの強風を巻き込む雨などで
普段の雨では雨漏りしない箇所でも雨漏りにつながる恐れがあります。
確認箇所
・外壁にシーリング目地などある場合は切れていないか
・サッシ周りのシーリング目地が切れていないか
・外壁にひび割れが生じていないか
屋根の場合
屋根の点検は危険を伴うため、必ずプロにお任せすることをお勧めします。
ただ地上から見える範囲や2階の窓から見える1階の屋根などは
ご自身で大雨や台風後に気にしてみることで
傷みの早期発見につながるかもしれません。
確認箇所
【漆喰】
・黒ずんで変色している箇所がないか
・屋根に漆喰のような物や土が流れていないか
【棟】
・のし瓦が積んである場合は崩れている箇所がないか
・鬼首の接合部分を止めている漆喰やコーキングに隙間が生じていないか
【スレート・板金屋根】
・屋根材に剥がれている箇所はないか
・棟板金部分がめくれて剥がれている箇所がないか
雨樋の場合
1階部分の雨樋を地上から見て確認してみてください。
何らかの傷みを生じている場合は2階部分も同じように劣化し
傷みを受けいているかもしれません。
確認箇所
・目視で確認できる範囲でゴミが詰まっていないか
※近隣に山がある場合、落ち葉が詰まることが多いです。
・地上から雨樋を見て、歪みが生じていないか
・雨樋の継ぎ手部分にズレや隙間・割れが生じていないか
※雨が降っている日に見てみると漏れているのでわかりやすいかもしれません。
まとめ
自然災害は年々確実に増えていることを実感している方が
多くだと思います。
常に暮らしを守ってくれている住まいも自然災害をきっかけに
徐々に傷みを受けている可能性もあります。
自然災害を防ぐことはできませんが、その後の対応次第で
傷みを受けた箇所の修繕など小さい工事で済ませれる可能性が広がります。
また、年に1回みなさんに必ず訪れる誕生日の月など
忘れることのないイベントなどと合わせて無料点検をしてみるどうでしょうか?
普段見ることのできない箇所をプロにしっかり見てもらい、
ご自身も一緒に暮らすご家族にも
安心をプレゼントできるのではないでしょうか( ^ω^ )