棟の瓦止め 逆打ちってなに?
やねやねやね 営業の梅木です。
今回は、棟の瓦止めについてご紹介したい事があります。
理由としては、数カ月前、『正しい瓦どめと間違った瓦どめ』といった内容でYouTubeを投稿した動画が、とても良い感じで再生数が伸びておりましたので、今回は、ブログでもう少し詳しく書いてみようと思いました。。
4分程度の動画なので、まず観て頂ければ、これからのご説明がスッと入ってくると思います ^^) /v
※最後に観ても全然OKです(^^♪
📸 動画
動画の視聴ありがとうございました!!!
この動画を上げるきっかけになった事を簡単に説明します。
2021年のお盆頃に、広島県内では、記録的な大雨が観測されました。
大雨が続くことで、いつも雨漏りしないお家が雨漏りするケースがとても多かったのです。
その中で多かったのが、瓦止めが逆打ちになっている棟になります
⇒通常の雨ではなかなか雨漏りはしないが、年々徐々に痛んできているのです
本職からすると、この施工はいけん!!絶対いけん!!ありえん!!(広島弁でダメという意味ですw)
まず通常の瓦止めと逆打ちの写真を見てください。
📸 正常な写真
📸 逆打ち
どうしてこれが逆打ちになるのか?の説明をする前に、なぜ瓦止めを行うのか??を説明したいと思います。
★ 瓦止めについて
瓦止めとは??
瓦止めと言うくらいなので、『瓦がズレないようにする為』が、正解かと思います。
なぜ、行うのか??
施工時に使用した赤土が、長年経ってしまうと、パサパサになり土と接着されていた瓦が分離してしまい、瓦がズレ落ちるのを防ぎます。
通常は、針金でのし瓦とがんぶり瓦を巻いているお家が多いのですが、築年数20年以上の家になると、針金がサビたり緩んだり切れたりしてしまいます。
針金といっても、銅線のお家がとても多いので、切れやすいです(近年はステンレス製の線で縛っております)
📸 針金が緩んでいる
📸 針金が切れている
これらの症状を放置しておくと、棟の瓦が落下・隙間から雨が入り雨漏りする原因となってきます。
📸雨が入りすぎてしまい、土が飽和状態となり、のし瓦もバラバラに・・・
この様な最悪な状態にならない為に、瓦止めを行っております。
瓦1枚1枚を、コーキングで接着し、棟全体を処理していくことで、大げさに言うと1本の棟が1枚の瓦となります。
その為、棟がとても丈夫になります。
★ 雨漏りまでの、雨水の流れ
雨 ⇒ コーキングに引っ掛かる ⇒ 内部に雨が入る ⇒ 雨の道が出来る(棟内部の状態が非常に悪くなる) ⇒ 雨漏り
※動画で少し説明いれておりますので、是非ご覧ください。
📸雨漏りしている棟の内部
※逆打ちをすることによって、瓦止めの効果はありますが、雨漏りする状況をわざわざ生み出してしまいます。
コーキングは素人でもできてしまう作業ですが、雨漏りの知識がないと屋根や外壁へのコーキングは安易にしてはいけません(壁もですよ!)
特に広島では、20年ほど前の台風19号で、瓦が飛んでしまう被害がとても多く発生しました。
その為、瓦止めの作業がとても流行り、雨漏りの知識が浅い人が行っているお家がたくさん存在しております。
屋根工事は、必ず雨の出口を塞いでいないかを確認しながら施工をしていかないといけません。
早速、お家の屋根を確認し、ご実家やご近所のお家も診てあげて下さいね。
📸おそらく素人さんのパターン
⇒ コーキングを押さえていない
⇒ 縦1列に瓦止めを行っている
上記写真のように、縦1列のは危険信号です(動画説明あり)
瓦止め逆打ち発見後は、屋根職人が直ちにカッターでカットし、処理し直せば雨漏りの不安要素が1つ減ります。
📸逆打ち部分をカットし、正しい位置に瓦止め実施
★ まとめ
瓦止めの逆打ちは、絶対にダメ!!
雨漏りしてしまう為、コーキングが無い方が逆に良い!!
処理の仕方はも、簡単(屋根職人にお任せて下さい!!
★ 最後に一言!!
台風19号から屋根工事をしていないお家は、さすがにコーキングも劣化してきておりますので、点検が必要な時期になります。
下からみ屋根と上から見た屋根は、結構違いますので、お早目の点検をお勧めします。
最後まで、読んで頂きありがとうございました。
一応、動画のリンク張っておきますので、おさらい程度にで是非観てください(^^♪
📸 動画
↓YouTubeも更新しているので
ぜひ、ご覧ください!^ ^